Rizin 堀口と朝倉の試合について 堀口の欠点

先日8月18日に行われた堀口恭司と朝倉海の試合の動画がyou tubeに上がって
いたのでこの一戦について私なりの見解でコメントしたいと思います。結果は試合開始1分で朝倉のKOでした。

初戦ということもあるのでしょうが、少し朝倉に比べると堀口の動きが固かったように思います。相手の出方をステップを踏みながらかなり慎重に伺っていたと思います。

私がこの戦いで一番注目したのが、堀口が朝倉に追い込まれるきっかけとなった、堀口のワンツーに対する朝倉のフックぎみのストレートのカウンターです。動画では6:18の部分からその様子が確認できます。

堀口が放ったワンツーの欠点その1、伝統派空手の技術の欠点

まず堀口が放ったワンツー、空手では刻み突き逆突きですが、この伝統派空手特有の移動しながらのワンツーは技のキャンセルが途中でできないという欠点と攻撃移動の方向性が一方通行になってしまう欠点があります。ツーのストレートで極めを狙ってワンを放つわけですが、刻み突きを放っている時点では重心が前足にかかりすぎてツーの攻撃が終わるまで体の方向を変えられないのです。

また体の勢いが前方に集中してしまっているので、刻み突き逆突きは突進力がある技ではありますが、攻撃の方向性が一方通行になり通常のワンツーと比べると動きの柔軟性に欠けるという欠点があります。

ワンを放った後、相手がカウンターを狙っていると感じて、ツーをキャンセルしてダッキングをするとかサイドに体を切り替えるような芸当はできないわけです。

伝統派の試合を見るとよくわかりますが、突進力がある選手のワンツーは相手の攻撃を誘い込む出会い(カウンター)狙いの選手の格好の餌食になっています。技の起こりをなるべく消して、なるべく早く技を繰り出すことができれば非常に強い武器になりますが、裏を返せば動きが単純なので読まれてしまえば綺麗にカウンターをもらってしまいます。

堀口が放ったワンツーの欠点その2、堀口のワンツーのスタイル

堀口の刻み突き逆突きは伝統派空手と比べるとかなり変則的です。総合で技が使えるようにかなり工夫が凝らされています。特に逆突きに当たる攻撃はややフックぎみに上から振り下ろす感じになってます。

この刻み突き逆突きはツーのストレートを放つ時、堀口はよく顔面ががら空きになるんです。彼は伝統派空手出身ですので自分の攻撃の起こりを相手に悟られるのを嫌います。そのため構えのポジションが非常に低く、攻撃時も反対の手が顔をガードしていないことがよくあります。

攻撃の起こりを悟られずに一気に相手との間合いを潰して攻撃するという堀口の長所がアダとなってしまったという感じです。

堀口が放ったワンツーの欠点その3、フェイント

堀口がワンツーを繰り出す前に朝倉に対して二回ほど動きを静止するなどフェイントをかけて揺さぶりをかけましたが、この時点で堀口のワンツーが放たれることを朝倉は予想して待ち構えていたと思います。

持論ですが、フェイントで揺さぶりをかける場合は相手がフェイントに反応しない限り思い切った攻撃は避けた方が無難だと思います。というのも相手はフェイントの後の攻撃をすでに見破ってカウンターを狙っている場合が多いのです。

フェイントをかけた後、相手の出方を伺うことをせずにそのまま我慢できずに突進してカウンターの餌食になるという光景は全空連の試合でもよく見ます。

フェイントは使いどころが重要ですし、中途半端な揺さぶりは相手に先を読まれてしまうリスクがあります。

この動画を見ている限りですと、堀口のフェイントの掛け方が「行くぞいいのか?(フェイント)」「行くぞいいのか?(フェイント)」「行ったー(攻撃)」となってしまっています。一方で朝倉は全くこのフェイントに全く動じていません。この場合、堀口のフェイントは皮肉にも自分のワンツーのタイミングを朝倉に教えてしまう合図になってしまったのだと思います。

まとめ

堀口自身が伝統派の刻み突き逆突きをやっている認識があるのかどうかは知りませんが、伝統派空手のスタイルを意識しているのは明白です。

伝統派空手の突進力や飛び込みは相手との間合いが遠い総合格闘技の試合では有効とされていますが、少なからず欠点もあります。

やはり伝統派のスタイルにこだわりすぎるのも考えものです。要所要所で的確に格闘技のスタイルを試合中に柔軟に変化させられればより高いステージに登っていけると思います。

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